フランス人の生活は意外と質素? 会社員の約半数が月収33万円以下
フランスは世界で最も多くの観光客を集める国であり、料理や気候、風景など数多くの魅力があることから、フランス人はさぞかし「甘い生活」を送っているのだろうと思われがちだ。だが、フランスで裕福に暮らすとは実際にはどういうことなのか、そして富裕層と見なされるには一体どのくらいの収入が必要なのだろうか? フランス社会の不平等問題を研究する「不平等観測所」は、欧州第2の経済大国フランスで裕福であることの意味について定期的に報告している。本稿ではその内容を紹介しよう。 ■フランスの会社員の約半数が月収33万円以下で生活 不平等観測所は、仏国立統計経済研究所(INSEE)が公表した2022年の統計に基づき、国民の所得水準に関する調査を行った。それによると、同国ではフルタイムで働く民間企業の従業員の半数が、手取りで月2092ユーロ(約33万4300円)未満の収入しか得ていないことが明らかになった。4分の1は月収1670ユーロ(約26万6900円)未満で、月に3000ユーロ(約47万9300円)以上稼いでいるのは4分の1弱に過ぎなかった。上位10%の高所得者層の月収は4170ユーロ(約66万6500円)以上で、さらに上位1%に入るには手取りで月1万ユーロ(約159万8300円)以上稼ぐ必要がある。その金額を....
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